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飛び立つ鳥 後を悔やまずに【しあわせ鳥見んぐ 2巻 感想】

 

【しあわせ鳥みんぐ 2巻 感想】

 

 

 

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ano-manablo.hatenablog.com

 

 

 



すずと翼の鳥見、

季節は変わって冬に

 

 

スタートが春ではなかったとはいえ

 

もう冬になったのか、

あっという間だなぁ...と感じる。

 

 

 

 

季節が変わればいつもの場所でも

違った鳥が見られるから

 

一年を通して楽しめるのも

鳥見の魅力か...。

 

 

 

冬になると木も葉を落として

鳥を見つけやすいし

 

雪が積もることで

足跡が残るから

 

冬ならではの楽しみ方ができるのね。

 

 

「フィールドサイン」という

 

鳥が残した痕跡から

どの様な鳥がどんな動きをしていたか

判断・想像する事ができる、と。

 

鳥に限らず動物の足跡等も

見つけて追っていくの楽しい。

 

 

鳥の歩き方

「ウォーキングタイプ」は

人間と同じ歩き方で

 

大型の鳥等がこの歩き方みたい。

 

 

もう一つの

ホッピングタイプ」は

両足の揃えてジャンプする感じ。

 

木の上で暮らす体の小さい鳥がこちら。

 

 

 

ホッピングは素早く移動できるが

体への負担が大きい という特徴があるので

 

小さな鳥がその様な動きをするのは

自然というか当然なんでしょうね。

 

 

先程の2種類の移動方法

どちらも使う鳥もいるみたいで。

 

 

全てではないにしても

多くの知識を披露できる翼は凄い。

 

 

絶賛鳥見に興味津々のすずは

鳥好きが集まる「探鳥会」の存在を

翼から教えてもらい...

 

 

 

 

 

参加する事に。

 

 

案内役のお姉さん...あすかさんは

 

翼の事を知る人物みたいで...。

 

 

普段は会社員で

鳥見は趣味としてやっているみたい。

 

 

 

経験も知識量も

鳥好きの翼より上の様だけれど。

 

 

これまで翼という人物について

鳥好き、鳥見好きという部分しか

語られていなかったので

 

 

あすかさんの登場で

物語に新たな展開が訪れそう。

 

 

何故翼が自分の過去の事について

語りたがらないのか等。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

鳥見って

上を見上げる事が多いから

 

 

肩・首が痛くなりがち。

 

 

そんな時に助けてくれるのが

便利な道具の存在。

 

 

双眼鏡より倍率が高く

首への負担も無い。

 

 

良い鳥見には良い道具を...

 

 

...なんだけど、誰もがそうしないのは

「お金の問題」...なんでしょうね。

 

 

趣味をするにも金がかかる、と。

 

 

星をみるのも、釣りをするのも

鳥見を楽しむにも、お金の問題が...。

 

 

...という風に今までは

考えていたのだけど

 

 

この「しあわせ鳥見んぐ」を見てからは

 

高い道具を使う事のメリットは

「良い高いクオリティで楽しめる」以外に

 

 

「環境や他の生き物への負荷を減らす」

...というものもあるのかなと

考える様になった。

 

 

1巻で

鳥見は鳥へのストレスが凄いという話と

それに対して人間ができる事は何かについて

すず達が考えてたけれど

 

 

このフィールドスコープ等の

道具を使う事でそれが出来るのなら

 

 

自分の趣味の為だけでなく

自分以外の為への配慮も出来るなら

 

 

結果的にこれからも長く

鳥と寄り添って生きていける

鳥見を楽しむことが出来る...

 

 

そう言った点も考えたら

思いきって高めの道具を買うのも

良いかもしれない

 

 

この探鳥会で

すずはまた新しい鳥に

出会う事ができたけれど

 

 

数としては

全体の僅か数%。

 

 

見られた鳥の珍しさは兎も角

数だけで言ったら翼でも

全然少ない方なんだ。

 

 

一か所でその全て...とはいかなくても

殆どを見られる趣味ならいいけれど

 

鳥見みたいな生物に触れる様なものだと

どうしても色んな所に行かないといけないから

難しい...というか大変な部分もあるか。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

まだまだ出会った鳥の数が少ない事に

衝撃を受けるすずに対して、翼は

 

 

「まだまだ多くの楽しみがある」と。

 

 

一生に一度の出会いがまだまだ沢山、

そしてこれからも増えていくのだから

 

 

それは嬉しい事なんだ、と言ってくれて。

 

 

すずはより一層

鳥見にハマって行くことに。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

ひなと翼の会話シーン

 

 

...からの過去回想。

 

 

中学生時代の

2人の出会いのお話が

ここでようやく語られる。

 

 

人見知りなのは

既に1巻での様子から知っている

 

 

+他に、鳥見以外については

殆ど触れておらず、詳しくない。

 

だから同年代の話題についていけない

 

...から上手く人付き合いが出来ずにいたと。

 

 

今では動画配信者として

活動している翼も

昔はその動画配信サイト等について

知らなかったのか。

 

 

周りと趣味が違う事...

 

 

自分の趣味と周りの趣味が異なる事で

同年代と馴染めず一人でいた翼に

近づいてきたのが、ひな。

 

 

先程、鳥の歩き方の違いは

暮らす環境によって違う、

自然と決まっていくという話をしましたが

 

人間の趣味嗜好も同じだな、と。

 

 

翼は鳥見が楽しめる環境、

或いは鳥見以外は楽しめない

 

同年代と共有できる環境にいなかったから

鳥見を楽しむ様になるのは

自然な事なんでしょうね。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

翼の、引っ越しした先で

周りに馴染めるかどうかの不安

 

そして鳥見という趣味を

持っている自分に自信を持てない事

 

 

そういった事に

「それはそれでいい」

「自分らしくいていい」

 

...そうやって言ってくれる人に

翼は出会えて良かった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

ちょっとしたハプニングで、翼の

「ある秘密」がばれてしまった事が

きっかけで

 

 

遠征に行くことに。

 

 

これから春へと季節は移り

 

冬に日本で見られた鳥は北へ離れ

代わりに夏鳥がやってくる。

 

 

あまり知られていない

珍しい鳥が見られる

 

バードウォッチャーの聖地とも呼ばれる

「飛島」が目的地。

 

 

春になったら4人で

泊りがけで行くことに。

 

 

計画は立てたので...

 

後は、何故か乗り気ではない

翼が行きたいというかどうか。

 

 

今回の遠征は翼の為のものなので

翼がどうするかだけど...。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

季節は春に。

 

 

飛島遠征を来週に控えたある日

成功を願ってお花見をすることに。

 

 

花見だけど、鳥見も忘れない。

 

 

よく間違われるヤツだ

 

メジロウグイス

 

 

うおお...メジロさんが

登場したぞ... これは嬉しい。

 

 

読者だけでなく

ひなも心配していたけれど

 

 

遠征の話が出てから

元気のなかった翼...

 

 

遠征自体は

楽しみにしてくれてるみたいで。

 

 

...別の心配事があるのか。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

目的地の飛島は

人口も僅かの小さな島。

 

 

コンビニもスーパーも無いらしい。

 

 

けれど珍しい鳥には

沢山出会える場所。

 

 

移動手段はフェリーのみ。

 

時間はかかるが本数が少ない

不便だけど地元民にとっては

かなり重要な存在なヤツだ...。

 

乗り過ごすと絶望するヤツ。

 

 

長い移動時間も

バードウォッチャー達にとっては

退屈しない時間に。

 

 

海上の移動中だって

鳥見を楽しめる時間。

 

飛島がウミネコの繁殖地だから

その周辺では沢山見られるのか。

 

 

飛島に到着。

 

まずは宿に移動...するのだけれど

 

 

 

 

 

 

その宿というのが...

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

謎多き女、翼。

 

 

飛島は翼が生まれ育った地。

 

帰って来たのは久しぶりみたいで。

 

 

 

 

そんな飛島で最初に見つけた鳥が

 

 

オオルリという鳥。

 

このオオルリも渡りの途中で

ここ飛島にやってきたみたい。

 

 

渡りの途中で

まだ遠くから日本に来たばかり

 

ここから本土に向かって移動を

再開するのか。

 

 

ここの翼

 

オオルリが疲れているのは解ったけれど

それにしてもいつもと違って

食いつきが悪い感じ...?

 

 

夕食の時間まで

周辺を回り鳥見を楽しんで

 

その後宿の方へ...。

 

 

小さな島で

人口も少ないから

 

翼の事は知られてるだろうし

距離感が近い。

 

 

久しぶりに帰って来た翼を

皆歓迎してくれている。

 

 

 

...けれどやっぱり

浮かない顔のままの翼。

 

やっぱり何か考えて、悩んでいる。

 

 

すずはそんな翼を見て、気が付いて

気になっていたことを聞くことに。

 

 

両親の都合で本土に行くか

1人島に残るか選ばなくては

いけなくなって

 

 

両親の都合によるものでも

子供にはどうしようもないものだとしても

 

自分を育ててくれ

優しくしてくれた島と島の人達を置いて

島から出ることを選んだのは自分だから、

 

「本当に本土に移った事は

 良かったのだろうか」 ...と

 

自分で選んだことだから

その選択に責任や後悔を感じていて

 

今更島に戻るなんてとても出来なかったと。

 

 

 

 

 

そっか...人口の少ない

小さな村や町なんかでは

 

人が一人離れる・いなくなるのは

結構大きな影響を及ぼす場合もあるか...。

 

それも翼みたいな若者なら尚の事。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

 

遠征2日目。

 

午後にはフェリーに乗って帰るから

午前中の内に鳥見を楽しむ。

 

 

そこで偶然探鳥会で知り合った

あすかさんに出会う。

 

 

アオジとノジコ

 

見た目は似ている2種の鳥

...だけど大きな違いがあって

 

 

ノジコはこれから本土に向かう所で

アオジは日本を離れ大陸へ向かう所。

 

 

目的地が違う2種が

移動中に1か所で出会うという

見られるタイミングが限られた光景。

 

 

渡りは体力の心配もあるし

何より危険も多いから

 

 

移動しなくて済むなら

そうできる様に進化していくのが

良いのではないかと思っていたけど

 

 

渡りという行為が何故行われるのか

まだ解っていない部分がある様で

 

 

気まぐれでない、ちゃんとした理由が

そこにあるのではと考えられてるみたい。

 

...鳥に直接聞けたらいいんだけど。

 

 

きっとあるんだろうなぁ。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

時間ぎりぎりまで

鳥見を楽しむ一行。

 

 

続いて向かうは

 

海鳥の繫殖地である「御積島」。

 

 

ここにも珍しい鳥が

 

 

ミウの例のポーズだ。

 

 

あのポーズって

ちゃんとした意味があったんだ。

 

これもその環境で、

今の生き方をする中で

ミウ自身が編み出したんだろうか?

 

 

飛んで移動する鳥だからこそ

フンをするのにも意味が、理由がある。

 

...そういった何気ない行動の1つ1つに

ちゃんと意味が、理由があるというのは

面白いなぁ。

 

どんな意味・理由があるか

想像したり出来る。

 

 

こうやって飛島と

そこに来る鳥達の話を聞いていると

 

 

翼の生まれ育ったこの環境、

飛島という場所は

かなり特別な場所なんだなと感じる。

 

 

こういった場所はこれからも

残していきたいものだけど...

 

 

人が少ない場所で何かを続けたり

維持していくのは難しい。

 

 

やりたい、続けたい ...だけでは

どうにもならない事。

 

 

...人は少なくても、

 

せめて若い人達が島に

いてくれたら...もしかしたら。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

悪天候の為、すず達は

飛島から動けず。

 

 

人の移動に影響を及ぼす悪天候

 

 

それは人間以外も同じ事で

 

 

ここ、飛島では特に

 

 

疲れて弱っている渡り鳥達の事も

心配してしまう。

 

 

...かといって、ここで

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

飛島は以前はまだ子供が何人かいて

島の中の学校も使われていた。

 

 

高校から先は

本土に渡る必要があって

 

1人、また1人と島から消えていき

 

最後に残ったのが翼。

 

 

中学生翼もかわいいなぁ。

 

いずれ進学の為に

本土に渡る必要があるので

中学生の内に引っ越しするのもアリだと

 

 

そしてどうするかは翼に任せると言われ。

 

 

優しくしてくれた島の人達の事が浮かび

島から離れるべきか悩む翼...

 

 

...と、急に湧いてくるあすかさん。

 

 

人が離れていく事はあっても

やってくる事が少ない

また自分から誰かに会いに行く事もない

飛島での暮らしをしている翼にとって

 

あすかさんは憧れの様な存在か。

 

 

良い意味で自由気まま、

何処へだって渡っていけるその姿

 

そして渡った先で

多くの鳥に出会っている事

 

 

それはあすかさんが

自分がどうしたいかを考え

選択した結果。

 

 

 

 

翼もそうする時が来た。

 

 

 

それから半年後、中学生の内に

本土に渡る事を選んだ翼。

 

島から離れる少し前に...

 

 

渡りの途中で飛島にやって来た

オオルリを見つける。

 

どうやら弱っているみたいで。

 

 

ここで助けたくても手を出さずに

見守ってあげるべきだと

 

 

...それ以上はしてはいけないと

あすかさんに言われてしまう。

 

 

自然の中で

全ての命は繋がっているから

 

人間の事情や感情で

簡単に手を出して弄ってはいけないか...

 

 

ただ「助けたい」だけであっても

 

それによって変わってしまう全てに

責任がとれないのなら...

 

何もするべきではないのか...。

 

 

 

 

弱ったオオルリ

また元気になる事を信じて

 

 

 

 

翼は見守り続けて...

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

その時のオオルリの姿と

自分の事を重ねて見ていたのかな。

 

 

渡りはリスクが多い

リスクのない渡りはない

 

それは人間も鳥も同じ。

 

 

 

 

その選択をした結果を見て

「これで良かったのかな」と

後悔する事もあるだろうし

 

どの選択肢を選んでも

「もっと上手くやれた筈」と

後悔していまう事もある。

 

 

 

 

危険がいっぱいで、

どうやっても後悔してしまう渡りを

何故やろうとするのか...

 

 

 

 

 

凄くざっくり、1つの言葉で表すなら

「幸せを求めているから」

 

...危険も後悔も承知で

渡りをするのでないのかな、と思う。

 

 

 

新しい出会い、新しい発見

新しい幸せに新しい景色

 

そういったものを求めているから

人も鳥も渡りをする。

 

自分から不幸になりたくて、後悔したくて

渡りをするなんて事は無い。

結果としてそうなってしまうだけで

 

 

ここで翼にすずが...

 

「選択した先には悪い事だけでなく

 良い事もちゃんとあるよ」 と

 

翼と出会った事で、描きたい絵に

素敵な友達に、好きと言える趣味に

 

そして翼に出会えた事で

幸せになる事ができたすずが

 

「私の元に飛んできてくれてありがとう」

 

...と言ってくれたのは

翼にとっては嬉しいだろうね。

 

気を遣って出た言葉ではなくて

心からの本当の気持ち。

 

 

 

 

 

 

「選択の仕方」や「選択した結果」について

 

後悔する事も

他人に悪く言われる事もあるだろうし

それは仕方のない事かもしれないけれど

 

「自分で考えて選択した事」

 

その行為そのものは

大切にして良いのではと思う。

 

後悔する事ではないし

他人がどうこう言っていいものでもない。

 

 

それは翼自信だけのもので

誇って良いもの。

 

 

祖父母の宿...旅館が

無くなってしまわない様に

何かしてあげられないかと

 

 

悩んでいる翼に

手を貸してくれたのが...

 

 

翼が、自分で選択した渡りで

出会う事の出来た友人達。

 

 

 

さて、皆で考えて実行した作戦は

成功するのか...?

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

天候は回復し、本土に渡る時間に。

 

 

飛島に来る時とは違って

今は晴れやかな顔。

 

もう島に来る事自体も

迷っていないみたいで良かった。

 

 

 

 

いやぁ...ここでの演出と翼の台詞が

最高に良かった...!

 

 

「そう繋げてくるか」と感動し

 

「もう大丈夫だな」って

読んでいる側も思える良い演出だった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

そしていつもの生活に。

 

 

 

いつもの場所で

偶然見かけたのが...オオルリ

 

 

もしかしたら...

 

 

あの時出会ったオオルリかも...?

 

 

 

そうだとしたら...

 

渡りの選択肢を選んだ者が

 

選択したその先で報われて

幸せになってくれたらいいな。

 

 

...勿論

 

 

オオルリも、翼も。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~*

 

 

 

【それを求めて生きている】

 

1巻では語られなかった

翼のこれまでの話

 

季節と共に変わる鳥見の楽しみ方

 

初の遠征による

いつもと違う所での鳥見

 

...等がメインでした。

 

 

そのどれもが

1巻での話があったからこそ

しっかりと頭に入ってきたし

 

より丁寧に描かれていたと思う。

 

 

 

きちんと順番に、段階的に

話を積み重ねていく所は

構成が上手いというか、丁寧だなと。

 

 

 

そして2巻の終わりではが訪れたので

また人や鳥との新たな出会いが期待できそう。

 

 

また今まで行ったことのない場所に

出かけたりするのかな?

 

 

次はどんな出会いがあるのか楽しみです。