ano 学ぶログ

触れて学んで発信・共有する...ゲームや音楽、ブログや書籍の内容・情報を記事に

うららの罪と選んだミチ【うらら迷路帖 最終巻 感想】

 

うらら迷路帖 最終巻感想】

 

↓過去の見どころ紹介記事↓

ano-manablo.hatenablog.com

 




 


f:id:anogra:20190916201842j:image

 

紺達4人は

臣の夢探りの占いを使って千矢の夢に入り

目を覚まさない千矢を助けに向かう………

 

という所で前巻終了。

 

 

そこで目にしたのは謎の化け物達。


f:id:anogra:20190917233608j:image

 

昔、同じ様に

知ってはいけないことを知ろうとした

一人のうららの話を始める化け物達。


f:id:anogra:20190916201921j:image

f:id:anogra:20190916201944j:imagef:id:anogra:20190916202008j:image

 

それは真面目で一生懸命な人なら

誰しもそう思ってしまうモノ………

 

「もっと知りたい、見てみたい」


f:id:anogra:20190916202038j:image

 

それでも禁忌は禁忌に代わりはなく………

 

神様はそれを見逃してはくれない様子。


f:id:anogra:20190916202059j:image

f:id:anogra:20190916202121j:image

 

神様にかけられた呪い。

 

日に日に黒い痣が体を蝕んでいき………。


f:id:anogra:20190916202145j:image

 

たった一度、それも純粋な好奇心。

 

それで視てしまっても呪われるのは

何だか厳しいな…と思ってしまう。

 

見逃してはくれないものだろうか?


f:id:anogra:20190916202210j:image

 

ここで納得。

 

何故誰も真っ黒の書類を見て

「全く興味も違和感も抱かないのか」…。


f:id:anogra:20190916202228j:image

f:id:anogra:20190916202253j:image

 

存在そのものを消し、

 

「初めからいなかった」

 

ということにされていたから。

 

 

だからどうやったって気がつくことはない。

 

「思い出すものがない」訳だから。

 

 


f:id:anogra:20190916202330j:image

 

皆も話を聞くうちに

あれこれ気になり知ろうとしてしまう。


f:id:anogra:20190916202348j:image

 

ちょっと視ただけでも

神様は見逃してはくれない。

 

………ケチ。


f:id:anogra:20190916202408j:image

f:id:anogra:20190916202427j:image

 

急いで夢から脱出するも………

 

禁忌を犯した彼女達「4人」の体には

あの黒い痣ができてしまう。

 

 


f:id:anogra:20190916202504j:image

 

神様の力によるものは

どうやって消したら良いのか………

 

結構絶望的な状況なのでは?


f:id:anogra:20190916202527j:image

f:id:anogra:20190916202543j:image

 

多少の痣は隠せても

恐怖の感情は隠せない。


f:id:anogra:20190916202605j:image

 

千矢にそれはお見通し。

 

必死に安心させようとする姿は良いけれど

どうしようもない状態なのが辛い………。

 

 

匂いで感情まで解るって

以前椿先生と話していた匂い占いも

検討しても良いのでは?

 

 


f:id:anogra:20190916202651j:image

 

占いで視ていない千矢だけには

呪いはかかっていない様。


f:id:anogra:20190916202722j:image

f:id:anogra:20190916202741j:image

 

突然いなくなり

最初に視たのは自分なのに


f:id:anogra:20190916202826j:image

 

皆はそんな自分を心配して

探しにきてくれただけなのに


f:id:anogra:20190916202847j:image

 

これでは千矢が一人逃げた様に

見えてしまう………。

 

呪いについて、今まで通りになるなら

千矢だけが生き残ってしまう。


f:id:anogra:20190916202905j:image

 

痣に苦しみ、

もうすぐ存在ごと消されてしまう皆。

 

生き残るけれど

罪悪感を抱え、一人生き残る千矢………。

 

 

皆が皆、辛い状態。

 

 


f:id:anogra:20190916203019j:image

 

そんな千矢を励まそうと

最初に動いたのはノノ。

 

流石委員長に選ばれるだけのことはある。

 

f:id:anogra:20190916203046j:image

f:id:anogra:20190916203139j:image

 

誰かが躓いたら

他の皆で手を貸して、助け合う………


f:id:anogra:20190916203402j:image

 

今まで千矢達はそうやって

困難を乗り越えてきた。


f:id:anogra:20190916203441j:image

 

なら今回だって助け合って

この絶望的状況を乗り越えよう。

 

神様が相手だってそれは変わらない。

 

 

そうできる友がいるって

素晴らしいことだと思う。

 

 


f:id:anogra:20190916203528j:image

 

ノノの姉、ニナ先生

紺の母、時江先生。

 

悩む千矢達を心配してやって来る。

 

 

こんな危険なことに母を巻き込みたくない…

そう思う紺。

 

f:id:anogra:20190916203604j:image

 

しかし娘が苦しんでいるのに

危険だからと関わらず、

一人生き残ろうなんて思わない

 

………紺を産んだ時から

母親として覚悟は決まっている。

 

 


f:id:anogra:20190916203708j:image

f:id:anogra:20190916203733j:image

 

誰にも気づかれず、いなかったことにされ

 

誰にも気づかれず、死ぬことも許されず

現世を彷徨い続ける………

 

神様も酷いことを考える。


f:id:anogra:20190916203812j:image

f:id:anogra:20190916203834j:image

 

思い………出した………!!


f:id:anogra:20190916203854j:image

 

単なる記憶喪失ではなく

神様の力が加わっているのに

 

思い出すことができるなんて………。


f:id:anogra:20190916203919j:image

 

余程大切な存在だったのだろうか?

 

時江先生の友人であり

千矢の母親である、矢見。

 

 


f:id:anogra:20190916203938j:image

 

二人はこの迷路帖で出会い


f:id:anogra:20190916204005j:image

 

千矢を育ててくれたセツを入れて

親しい友達の関係となった。


f:id:anogra:20190916204026j:image

 

しかし昔の時江先生は紺にそっくり。

 

やっぱり親子なんだなぁ………。

 

 

矢見の性格は

千矢とは全く異なるけれど…。


f:id:anogra:20190916204049j:image

 

千矢のあの眼は

母親譲りの能力なのかな?


f:id:anogra:20190916204119j:image

 

互いに競い合っていく中で

一番占になろうと約束。

 

 


f:id:anogra:20190916204154j:image

f:id:anogra:20190916204243j:image

 

しかしある日を境に

矢見と出会うことはなく………。


f:id:anogra:20190916204315j:image

 

そして遂に父親の存在も明らかに。

 

 

私が母親と予想していた存在が

まさかの父親だった。

 

 


f:id:anogra:20190916204337j:image

 

先生達に手がかりについて

調べてもらっている間に


f:id:anogra:20190916204358j:image

 

来たるべき時に備えて

占力を回復中の千矢達。

 

決戦間近でも

読者にサービス回を用意してくれる………

 

やはりはりかも先生こそ

神様に相応しい。

 

ありがとうございますありがとうございます


f:id:anogra:20190916204506j:image

 

ここ最高。


f:id:anogra:20190916204524j:image

f:id:anogra:20190916204546j:image

 

すっかり群れることに抵抗が無くなった

デレ臣が可愛すぎる。

 

 

以前は4人でこうして水浴びをしたけれど、

今度は、これからは5人で………


f:id:anogra:20190916204617j:image

f:id:anogra:20190916204636j:image

 

突然死ぬことになって

存在を忘れられてしまうって

 

どうしようもなく怖いと思う。

 

 

再び皆の気持ちは暗くなってしまうけれど…


f:id:anogra:20190916204658j:image

 

小梅は

諦めず、また前を向いて歩き出した

千矢の姿を見て、思い出す。

 

 

「まだやり残したことが沢山ある

 ………皆だってそうでしょう?」


f:id:anogra:20190916204717j:image

 

「私達のこれからは私達のものだ」

 

「神様にだってくれてやるものか」


f:id:anogra:20190916204744j:image

f:id:anogra:20190916204804j:image

 

占力は回復した。

 

皆の眼にもう迷いは無い。


f:id:anogra:20190916204848j:image

 

先生達先輩うららが占力を使い切ってまで

手がかりを突き止めてくれた。

 

 

………後は神様に会いに行くだけ。

 

 


f:id:anogra:20190916204915j:image

 

師匠や先輩に

「これから」を託される展開って

個人的に物凄く好き。


f:id:anogra:20190916204943j:image

 

まーた弟子に求婚してるw

 

ノノ本人も了承済みだし、

いつかそうなるのだろうか?

 

 

 

そして紺と時江先生の親子も。


f:id:anogra:20190916205005j:image

 

時江先生は

友達である矢見を救えなかった。

 

けれど今度は………

 

紺にはそうなってほしくない。

 

 

師から弟子へ

親から娘へ

 

 

いや本当

こういう展開って好き。

 

 


f:id:anogra:20190916205034j:image

 

5人で先へ進む。

 

それぞれがそれぞれの力

それぞれに新たに編み出した力を使い


f:id:anogra:20190916205053j:image

 

神のいる

矢見のいる場所へ。


f:id:anogra:20190916205137j:image

 

小梅は占いのバリエーションが豊富なのが

何よりの魅力だなぁ。


f:id:anogra:20190916205201j:image

 

この大事な場面はやっぱり

マリの力を借りるのが一番。


f:id:anogra:20190916205238j:image

f:id:anogra:20190916205314j:image

 

マリに再び会いたい

 

マリに認めてもらえる様になる


f:id:anogra:20190916205338j:image

 

小梅に限らず

皆そういった目標や夢のお陰で

こんなにも急成長しているのか。

 

 


f:id:anogra:20190916205416j:image

 

千矢も眼を使って道を探る。


f:id:anogra:20190916205455j:image

f:id:anogra:20190916205527j:image

 

今度はしっかり使いこなしている。


f:id:anogra:20190916205613j:image

 

皆苦しみながらも

必死に道を探ってくれた。

 

これ以上無理はさせられない。


f:id:anogra:20190916205637j:image

 

ここからは千矢が頑張る番。


f:id:anogra:20190916205702j:image

 

ここの紺ヒロイン。

 

 

 

 

千矢とくろうで先へ進む。


f:id:anogra:20190916205752j:image

f:id:anogra:20190916205816j:image

 

普段会話しない

或いは長いこと会っていない親子の反応w

 

 


f:id:anogra:20190916205901j:image

 

千矢の両親の過去。

 

父・九朗も生まれながらにして

全てを見通す赤い眼を持っていたのか。


f:id:anogra:20190916205928j:image

 

そんな九朗は村で気持ち悪がられ

商人として各地を訪ねる中で迷路帖へ。


f:id:anogra:20190916210009j:image

 

そこで矢見に出会う。

 

互いに赤い眼を持ち、

感情も、考えも未来も

何も見通せない初めての相手。

 

だからこそ惹かれ合う。


f:id:anogra:20190916210044j:image

 

ハッキリ言って大体の場合

本人にとって名誉なんて価値はないと思う。

 

周りが本人をその気にさせて利用しようと

用意しただけだと。

 

f:id:anogra:20190916210111j:image

 

 


f:id:anogra:20190916210217j:image

 

矢見も捨て子の上、

赤い眼を持って全てを見通す力のせいで

居場所がなく、


f:id:anogra:20190916210243j:image

 

迷路帖にやって来たのか。


f:id:anogra:20190916210314j:image

 

その力が神様の眼に止まり

一番占に、神様の女になれと言われる。


f:id:anogra:20190916210342j:image

 

一番占の不在が僅かでも生まれれば

この迷路帖にとって非常に不味い。

 

占力の供給は勿論

「一番占がいる」ということが何より大切。

 

しかし一番占なんて

そうそう生まれない。

 

 

自分が諦めてこの運命を受け入れないと

今まで頑張ってきたうらら達は無くなる。


f:id:anogra:20190916210358j:image

 

友達の夢の為、

一人犠牲になることを選ぶ。

 

 

矢見の覚悟は決まっていた………けれど


f:id:anogra:20190916210442j:image

 

後の夫となる九朗と出会い………


f:id:anogra:20190916210459j:image

 

その気持ちは揺らぐ。


f:id:anogra:20190916210517j:image

 

 


f:id:anogra:20190916210607j:image

 

神様の女でありながら

九朗との子供を身籠もる。

 

街を、神様を裏切る

絶対許されない行為。


f:id:anogra:20190916210627j:image

f:id:anogra:20190916210644j:image

 

切ないなぁ…。

 

 

 

 

遂に千矢は

捕らわれていた母の元へ。


f:id:anogra:20190916210714j:image

f:id:anogra:20190916210736j:image

 

誰か一人が犠牲になる

今の在り方を終わらせたい。

 

しかし誰かが犠牲にならないと

占力は尽き、迷路帖はじきに滅ぶ。

 

どうしたら良いのか?


f:id:anogra:20190916210822j:image

 

出た。

 

「皆を解放する代わりにお前が犠牲になれ」

 

 

でもこれにただ応じたら

また同じことが繰り返されるよね………。


f:id:anogra:20190916210839j:image

f:id:anogra:20190916210937j:image

 

矢見も千矢も皆のために

一番占になることを選んだ。


f:id:anogra:20190916211006j:image

 

けれど気持ちは全然違う。

 

望みも納得もせず、自己犠牲に酔い

運命を受け入れただけの矢見。

 

自ら選び、納得した上で

その道を望んで進んだ千矢。


f:id:anogra:20190916211027j:image

 

ここの言葉が刺さった。

 

「未来なんてひとつじゃない」

 

「どの道を選んでも後悔はする」

 

「それでも自分を信じて

 自分の道は自分で決めて」

 

「もし間違ってもその選択は

 次の道を決めるモノになる」

 

 

そうなんだよね。

 

どれか1つが正解じゃなくて

幾つも、幾らでも正解はある。

 

どれかが間違いなのではなくて

向かう先で得た経験………

必ず待ち受ける成功も失敗も含め、

 

それを活かして次の道に向かえないのが

間違いなのかと思う。

 

それらを活かして進み続けられるのが正解。

 

それが出来るのって

自らその道を選べる人なんだよね。

 

 

 

神様を納得させ

呪いを解いてもらうことに成功。

 

 

しかし………


f:id:anogra:20190916211053j:image

 

神様これは酷い。

 

契約が成立した後に

重要な内容を明かすとか………。

 

 

千矢の両親はもう手遅れ。


f:id:anogra:20190917233646j:image

 

何とか助かる方法は無いのか………?


f:id:anogra:20190916211138j:image

 

やっと会えたのに

またお別れなんて。゜(゜´Д`゜)゜。


f:id:anogra:20190916211154j:image

 

しかも今度は一生の別れ。

 

 


f:id:anogra:20190916211211j:image

 

ここで両親に約束。

 

「未来はどうなるか解らないけど

 自分で道を選び、進んで

 素敵な未来を掴んでみせる」


f:id:anogra:20190916211237j:image

f:id:anogra:20190916211253j:image

 

 

 

 

 

 


f:id:anogra:20190916211335j:image

f:id:anogra:20190916211355j:image

 

まだ全てが解決した訳ではない。


f:id:anogra:20190916213102j:image

f:id:anogra:20190916213116j:image

 

それぞれがどんな道を選び

 

どんな成長を遂げて

 

f:id:anogra:20190916211450j:image

 

どの様な形で

この問題に向き合っていくのか


f:id:anogra:20190916211430j:image

 

是非彼女達の姿を

自身の目で確かめてみてほしい。

 

 

 

 

 

 

素敵な物語を、素晴らしい時間を

ありがとうございます。

 

 

この物語のラストを見届けられたことは

自分にとって忘れられない思い出です。

 

 

 

はりかも先生、お疲れ様でした。