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奇跡を起こす魔法は存在しない【ステラのまほう 1巻 感想】

 

ステラのまほう 1巻 感想」

 

 

 

 

 

高校生活は素敵な部活動ライフを送りたいと

部活PRを見て回る主人公:本田珠輝


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その中で見つけた

SNS部」の制作したゲームをプレイし、


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絵も自分たちで作ったことを聞き

興味を持った珠輝。


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興味はあるけれど

デジ絵の経験がなく悩む人

 

新入部員を集めたい人

 

新入部員を集める場で

入りずらくなるようなことをいう人


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楽しそうな雰囲気で勧誘して

後で地獄を見せるより

 

事前に辛いと本当のことを

話すことの方が時として親切かも

 

...しれないけれど...

  う~ん...難しい所。


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しかし先程の言葉も表情も

そして制作したゲームも全て

魅力的に見えた珠輝。


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これという趣味もなく

何がやりたいのかも分からない

 

そんな珠輝が思い出した「あること」


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「遊びを考える」ことは

かつて珠輝が夢中になったこと。

 

それが「SNS部」ならきっとできると

入部を...ゲーム制作をすることに。


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因みにこのPRで珠輝が来る前の

部員たちのドタバタも描かれているので

そちらは是非自分の目で見てほしい所。

(アニメでは描かれていない部分)

 

 

 

 

シナリオ担当の関先輩が

以前作成したゲームの外伝として

次は簡単なノベルゲームを作ろうと提案。

 

 

まぁこの人数での制作で

デジタル絵の経験のない珠輝がいるなら

小規模・短期間の制作が良いだろうなぁ。

 

ノベルゲームだと

PG担当よりイラスト担当の方が

負担は大きいと思うし。

 

 

イラスト担当の部員は

3月で卒業してしまったので、

イラストは珠輝が担当。

 

 

不安そうな珠輝にPG兼担当の部長は...

 

「無理そうなら無理でもいい」


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優しさで言っているんだろうけど、

伝わりにくいというか...

変に萎縮しそうな言い方ではある。

 

 

ここで珠輝は、PRの時に部長が言っていた

「ゲーム制作は大変」という言葉を思い出す。

 

 

...多分、

今珠輝が思い浮かべている「大変」は

 

部長が伝えようとしている「大変」とは

違うのではないかな...?

 

珠輝の思う「大変」だけではない筈。

 

 

デジ絵もゲーム制作も

ゲーム自体も詳しくない珠輝

 

 

「大変」と言われるも

 

目的無く時間を失いたくない、

自分だけのゲームを作りたい

 

...そう考えた珠輝は

イラスト担当の仕事を引き受けることに。


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おじさん好きで

渋いイラストをよく描くけれど

 

その他の絵も上手い。

 

...けれど、他の人に見せるのは

まだ恥ずかしい気持ちがある様で。


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関先輩も同じくw


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Iris という名前で書いた

過去の黒歴史作品

 

これ関連のやり取りはどれも好きw

 

 

でもこう言う黒歴史

他の人は触れないであげて...

 

...本気でタヒにたくなるから(震え)


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部室での昼食時に

部長から先日の発言についての謝罪が。

 

「無理強いをしたくない」

「倒れたりしてほしくない」

 

...と心配する気持ちから出た言葉。

 

けれど上手く伝えられず

結果的にプレッシャーをかけてしまった

...という感じか。


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ここで部長に対する恐怖は

薄れたみたいで良かった。

 

これから一緒に制作していくのなら

人間関係は物凄く重要だと思うから。

 

ゲーム制作に限った話ではなく

なんにでも当てはまるけれど

人間関係の悪化はチーム解散に繋がる。

 

そういった光景は何度か見てきたけど

決して良いものでは無いし...。

 

 

 

 

音楽担当の藤川先輩の働く

マッ...ハンバーガー店で

次のゲームの話し合いをするSNS部。


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既にある作品の外伝なので

キャラデザに時間をかけなくて良い

 

...これって絵描きにとって

必ずしも良いことなのかな?

 

 

人によっては...?

 

...絵描きでないので分からないケド。


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ADVに限らず会話シーンは

キャラの差分が多い方が

プレイしていて楽しい。

 

ポーズも変わるとより良い。


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先輩達が既に作り上げた世界

 

その続編を後から加わった自分が

制作してもよいのだろうかと考える珠輝。


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既に形成されたものの中に

後から加わるのって難しいよね...。

 

 

ここでも、この前の話でも

関先輩達は同じことを珠輝に言う。

 

「"らしさ"を出して良い」と。

 

それが珠輝に

上手く伝わっていれば良いけれど...。

 

 

 

 

進捗がよろしくない(大体関先輩のせい)為

GWに珠輝の家で合宿をすることに。


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作業を進めつつ自宅で珠輝が

デジ絵の練習と作業ができるよう

部長がセッティング。

 

 

部長、「PG担当」なのに

「ペンタブ」を持っているんだ。

 

.........。

 

 

 

 

珠輝と部長、

部屋に二人きりに。

 

ペンタブ操作に慣れず

焦る珠輝に声をかける部長。


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部長として

新入部員である珠輝の緊張を解そうと

色々考えているみたいで。


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「あくまで部活」

 

...これを言葉で伝えるのって

本当難しい。

 

 

軽く見ている訳ではないし、

クオリティに期待しないわけでもない。

 

 

「抱え込まないでほしい」

 

...そう言って気持ちを軽くしようと

言葉を発したつもりでも

それが伝わらない時もある。

 

部長が言った「質は気にしないで」

というのも同じ。


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操作に不安を抱えているが

締め切りは待ってくれない。

 

そしてイラスト差分にも苦戦。

 

 

「様々な表情」が上手く描けず

悩む珠輝。

 

間が悪く誰にも相談できずに

その日は下校時間に。


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そんな時に見知らぬ人に出会う。


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珠輝はまだ気が付いていないけど

この人は卒業した前部長

そしてイラスト担当の照先輩。

 

 

そうとは知らず

イラストのこと、ゲーム制作への

悩みを話し始める珠輝。

 

 

それを聞いていた照先輩は

珠輝の持っていたスケブを取り上げ...


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そしてこう尋ねる。


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始めはそういった気持ちも

あったかもしれない。

 

始め...というか入部前は。

 

 

けれどもっと前、

珠輝が小さい時から持っていた感情


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「遊びをつくることが楽しい」

 

それが始まりであり

珠輝の行動の全てだと思う。

 

描きたいものがある、

作りたいものがある。

 

 

その気持ちに

珠輝が、自分自身が気が付ける様

 

照先輩はわざと

このような行動に出たのだろうなぁ。

 

 

本当照先輩は眩しい

元気いっぱいなキャラだなぁ...

...と、この頃は思っていた 

 

 

 

 

ある日のこと...。


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描くべきイラスト...

 

珠輝の作業が残っている中

珠輝は風邪をひいてしまう。


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焦る珠輝。


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風邪で寝込んでいる

珠輝の部屋に押しかけ

作業を始めたことに

 

「早く絵を仕上げろ」

ということかと捉えた珠輝。


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しかし本当は違っていて、

珠輝を安心させようとしたかったみたい。

 

 

...うん、これは分かりにくい。

 

 

気が利くけれど口下手な部長の言葉を

関先輩が訳してくれたから

珠輝に伝わったけど、

 

もし関先輩がいなかったら...。


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それぞれに距離がまだある中で

関先輩が上手いこと間に入って

フォローしてくれている。

 

今のSNS部において

関先輩の存在は重要だ。

 

 

 

 

夏コミに向けて現在作成中のゲーム。

 

部長の進捗管理のお陰で

まだまだ余裕はあると知り

安心した珠輝。

 

風邪も無事治り

じっくり絵を完成させようと


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...そう考えていた所へ

 

関先輩から

 

「夏コミが落ちた」

 

という連絡が...。

 

 

 

「頑張って完成させても

 発表できる場が無くなった」

 

ということにショックを受ける一同。

 

 

 

しかし関先輩は

夏コミに落ちた時の事を考えて

 

同人円盤オンリーイベントにも応募していて

そちらは受かっていたみたい。

 

 

...ここまではいい。

 

 

問題はオンリーイベの開催日が

6日後だということ。


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時間が足りない。

 

 

 

 

 

圧倒的に時間が足りない

 

...けれど

 

皆でここまで作った作品が

オンリーイベで発表できるのだから

 

頑張れるとこまで

全員で頑張ることに。

 

 

オンリーイベ前日、SNS部3人で

部室で泊まり込みで作業開始。

 

音楽担当でDTM研にも所属している

藤川先輩は自宅で楽曲制作中。

(家でないと作業できない為)

 

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関先輩も藤川先輩も

クオリティに拘ろうとして

幾らでも時間をかけるタイプだから

 

部長が進捗管理・進行担当になるのは

仕方ない...とはいえ

 

PG担当&UIデザイン&進捗管理って...

部長の負担多すぎるのでは...?

 

 

 

ほら早速...


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とはいえ

制作側の気持ちもわかる。

 

何でもそうだけど、終わった後に

「もっとこうすれば...」と思って

やり直したくなるもの。


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しかし今はクオリティより

作品完成が優先。 

 

 

 

 

 

完成予定時刻を1時間オーバーして

珠輝の担当のイラストが完成。


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完成に近づいて喜ぶ珠輝に...


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前日夜のこのタイミングで

音楽担当の藤川先輩が音信不通に。

 

 

 

5時間以上も連絡がとれない状況。

 

 

それに対する反応は

珠輝とそれ以外で違っていて...

 

 

 

本人の希望を我慢してもらって

期限ギリギリにこちらの要望ばかり

押し付けすぎたと反省し...


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「完成」を目標としているのだから

例えゲームの雰囲気に合っていなくても

フリーBGMを拾って使用しようと考える

部長と関先輩。

 

 

それから...


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ここまで一緒に...

 

「一緒に楽しんで」製作したのだから

 きっと気持ちは同じだと

 

藤川先輩が曲を完成させてくれることを

信じる珠輝。


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珠輝にとって初めての体験、

初めての製作だからこと

こう純粋な思考になるんだろうなぁ。


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逆に部長や関先輩は

製作でのリアルな経験をしてきたから

珠輝とは違う考えになる。

 

 

ここで珠輝が最初に考えていた

「ゲーム制作は大変」

 

部長の言おうとしていた「大変」とは

違うということに気が付いた筈。

 

 

 

締め切り前日の徹夜の追い込みとか

そういったことも確かに大変だけど

 

それ以上に

製作中の他人との連携は大変。

 

+「でも締め切りは待ってくれない」

 

 

 

 

フリー音源を利用できるので 

ここで藤川先輩が間に合っても

このまま連絡が取れなくても

 

「完成品」として

即売会で販売は可能だけど...

 

果たして.........?

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日、

珠輝と関先輩の2人でイベント参加。


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作品自体が

前日まで制作していたのだから

 

宣伝なんて何も準備しておらず

ポスターの用意も無し。

 

お客さんが全くやって来ないのも

仕方ないのだけれど...。


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珠輝はまた色々と考えて

落ち込んでしまっている様で...。


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そんな珠輝を

優しい言葉で励ます関先輩。


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関先輩のこの優しさや明るさは

本当SNS部にとって大切だなぁ。

 

 

 

 

「自分の絵なんて周りに比べたら」

 

「自分が"上手い"絵を描いていたら」

 

「自分は製作に本気になれていたのか」

 

「製作に真剣なこの人達の中で

 自分なんかが絵を描くなんてそれは...」


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周りに人が沢山いると

色々と考えてしまう。

 

自分が小さく見えてしまう。


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珠輝みたく絵描きの経験はないけど

珠輝がどの様な気持ちになっているか

どの様なことを考えているのか

 

少し想像ができてしまった。 

 

 

 

 

結果としてこの即売会、

 

珠輝にとって初めての作品、

初めての即売会で


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身内以外で

ゲームを購入してくれたのは1人。

 

 

大成功!...とは決して言えない。


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けれど珠輝が成長する為に

必要な即売会になったと思う。 

 

 

辛かったそこまでの過程も

悩み落ち込んだ時間も

 

...当然、

数少ない嬉しい結果もそう。

 

 

 

 

 

【新入部員  本田珠輝】

 

1巻は主人公珠輝がSNS部に入部し、

最初のゲームを製作、発表するまでの話。

 

ゲーム製作の経験どころか

ゲームの知識も殆ど無い彼女。

 

絵は描けるものの

それ以外の製作に生かせそうな

アピール出来るスキルは無く

まだ指示通りに作業を進めている感じ。

 

先輩達との間にもまだ距離があり、

まずはゲーム(製作)の知識と

友好関係を深めている段階。

 

 

まだあまり部に貢献できていない

...かもしれないけれど

 

「本田珠輝」という存在が

SNS部に入部した影響というか

価値は大きいと思う。

 

 

既に製作を何度か経験して

先輩達が諦め、見なくなったことを

珠輝はまだ確かに持っていて

 

それを先輩相手でも

正面からぶつけることができる。

 

 

珠輝の「真っ直ぐさ」や

「諦めの悪さ」は

 

今のSNS部員にとって

良い刺激になるのでは、と思う。

 

 

 

これからの珠輝の成長も楽しみ。

 

 

 

 

 

 

Next...>>>

ano-manablo.hatenablog.com

 

 

 

vol 3 ...>>>
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      Coming Soon...

 

 

vol 4 ...>>>
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      Coming Soon...

 

 

vol 5 ...>>>
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vol 6 ...>>>
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      Coming Soon...

 


vol 7 ...>>>
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vol 8 ...>>>
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      Coming Soon...